健康食品や化粧品などを扱うアフィリエイターにとって、広告・宣伝のためのwebサイトやブログは命のようなもの。その出来ばえは確実に売り上げを左右します。より少しでも人々の目やココロに響くデザインや文面を作ろうと、多くのアフィリエイターが日夜頭をひねっていることでしょう。
けれど必ず立ちはだかってくるのが薬事法という巨大な障壁です。「痩せる!」「血圧に効果がある」「ガンが小さくなった」…これらは薬事法上、すべてNGの表現。決まりは細かくて、調べれば調べるほどややこしくなり悩みが増えるばかり。そのうち頭がこんがらがってしまう方もいるのではないでしょうか。
薬事法違反は逮捕につながる恐れもある重要項目です。今回は【永久保存版】と題して、この薬事法を完全マスターするためのポイントを解説してまいりたいと思います。

まずはおさらい。薬機法ってどんなもの?

「薬事法」、「薬機法」。まずはこれらの法律がどういったものなのかをおさらいしておきましょう。

2014年、「薬事法」から「薬機法」へ

2014年11月25日に「薬事法」は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」へと改められました。医療技術の大幅な革新、それに伴う安全性の確保を目的に、より柔軟に実用化できる法律が求められていたことが法改正の背景にあります。これまで半世紀以上使われていたため、「薬事法」という名称のほうが耳慣れているかもしれませんが、本稿では改正された「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称である「薬機法」という名称を以後用いていきます。

薬機法、どんなものをどんなふうに規制している?

薬機法が規制しているのは、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」「医療機器」の4つです。これらを販売する際は、薬機法で定められたルールに準じることが定められています。
また、「サプリメント」「健康器具」などは上記の4つに該当しないため薬機法の対象外とされていますが、これらについて「あたかも人体に効果効能があるような表示をして販売すること」はできません。多くのアフィリエイターの悩みの種となっているのはまさにこの部分といえるでしょう。

薬機法の重要ポイント。『抵触』っていったい何?

次に、よく耳にする「薬機法に【抵触】する」という状況について解説していきましょう。抵触とは違反とどのように違うのでしょうか?抵触するとすぐに逮捕されてしまうのでしょうか?

「医薬品」などは勝手に名乗ることができない!

メーカーが健康にかかわる商品を製造販売する際に、それが「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」、「医療機器」のいずれかに該当するかどうかは厚生労働省が定めます。その基準となるのが薬機法です。薬機法を照らし合わせた上で、条件に合致していれば厚労省から「医薬品」などの認可を受けることができます。そして、認可を受けて初めてその製品のパッケージや宣伝文に「医薬品」や「医薬部外品」などの文言を書くことができるのです。

ちょっと例外、「化粧品」のこと

ただし「化粧品」だけは少し例外。化粧品については、商品への成分表示の記載を省略する場合に限り承認が必要です。つまり、全成分を表示すれば商品ごとの承認は不要とされています。
また、化粧品の効果効能の表示方法は非常に限定されています。標ぼうが許されているのは厚労省が定めている56種類の効果のみ。これ以外の効果効能を謳うことはできません。
http://www.89ji.com/law/2955/
56種類の詳細はこちらから確認できます。化粧品を販売している方は要チェックですね。

【抵触】するってどんなこと?~『ヱビスビール』と『エビス社長のビール』の例

では改めて、薬機法に【抵触】するとはどういうことなのかに迫っていきましょう。分かりやすくするためにビールの例をとって説明していきます。
『ヱビスビール』というブランドは、普段お酒を飲まない方でも耳にしたことがあるでしょう。酒屋さんやスーパーのビールコーナーに行けば分かりますが、他のビールよりも少しだけ値段が高いです。そして高いだけあってコクがあり、昔ながらの根強いファンが多いブランドでもあります。一方でスーパーマーケットなどには各スーパーが開発しているプライベートブランドのビールも売っていますね。メーカーのものより安く買えるのでこちらも人気です。
さて、とある地方に架空の小さなスーパーマーケットがあったとします。開業10周年を機に自社ブランドのビールを開発しました。商品名を付ける段になり、社長の名前がエビス氏ということから『エビス社長のビール』という名称にしてしまったとしましょう。パッケージにはスーパーのロゴを大きく入れ、PBブランド製品であることをアピールしました。なので、本家『ヱビスビール』と見間違えることはなさそうです。
地方の小さなスーパーが記念で1回くらいそういった商品を作ったところで、大きな騒ぎにはなりませんでした。社長の名前に引っかけたダジャレ商品なのかなとほほえましく取るお得意さんもいて、売り出し直後から評判は上々でした。
やがてそれに気を良くしたスーパーがこの商品を通年扱いにし、パッケージデザインも金色にえびす様をあしらい、見た目で区別がつきにくいものに変えてしまいます。こうなるとお咎めナシではすまなくなってきました。「更なる売上拡大のため、『ヱビスビール』に故意に似せようとしているのでは」と取られてしまい、ついには当局が動きはじめたのです。最終的には悪質とみなされ、書類送検となりました。
さて、この例では『ヱビスビール』を『医薬品など、薬機法で定められた4種類のもの』。『エビス社長のビール』が『健康食品など、薬機法で定められた4種類以外のもの』を指しています。そして薬機法に【抵触】するというのは、『エビス社長のビール』売り出し直後の状態のような状況。つまり、悪意があるのかないのか、故意なのかそうでないのか分からない状態でギリギリのラインの広告文を書いている状態を指します。
しかし何度もやっていたり、やり方が露骨になってきたりするとそれは「悪質なもの」とみなされて警察が動き出します。『エビス社長のビール』の例で言うと、パッケージなどを『ヱビスビール』に似せはじめた頃の状況ですよね。こうなってくると、薬機法でも「薬機法【違反の疑い】」があるとされ、検察に送検されます。検察でさらに判定が下され、「故意でないとはいえない」とされると、その先には裁判所が待っています。そして裁判所で最終判断が下されます。「薬機法【違反】」と判断されると、そこで犯罪を犯したということで前科一犯、となるのです。
ちなみに、警察に逮捕された段階では前科はつきません。つくのは逮捕歴だけです。だからと言ってもちろん、つけたいものではないですよね。アフィリエイト広告作りにはこういった危険が常に付きまとうのです。

薬機法の罠は見えづらい!陥りやすいのはこんな罠

ここからは健康食品を販売するアフィリエイターが最も陥りやすい【抵触】の罠について解説しましょう。
先にも述べたように、健康にまつわる商品の中で一定の条件を満たし厚労省から認可がもらえたものは「医薬品」と名乗れます。ただし同時に、「これは医薬品だけれども、○○と○○と○○の効果効能しか謳ってはいけないよ」ということも定められます。例えば鎮痛剤なら「頭痛、生理痛、関節痛」といった具合です。
そして実はこれが、該当する医薬品を縛ると同時に「医薬品以外のもの」も縛り付けるのです。サプリや健康食品など、もしかしたら薬かもしれないと思われるようなものを売る際には、医薬品で効果効能として謳える表現を使ってはいけません。万が一使ってしまうと、「薬機法に【抵触】している」とされます。悪質性が高いと見なされたらどうなるかは前項で述べた通りです。多くのアフィリエイターがこの見えづらい罠に悩まされています。

「効能」とは何か?~表現のOKラインとNGライン~

効能とは、「効果があると【誰かが】認めた能力」のことです。認める人が誰なのかは問われません。では、以下にあげていく効能の表現が薬機法上OKかNGか、ひとつずつ見ていきましょう。
  1. 私「柿には血圧を下げる効能があります」

    これは完全にOKです。効果があると認めるのは私でもよければあなたでも第三者機関でもよい。個人的な経験や感想を述べているに留まるこういった表現は、言論の自由という観点からも制限されてはならないものです。

  2. 果物屋「柿には血圧を下げる効能があります(だから買ってね)」

    こちらはギリギリOKといったところです。柿は果物であり、医薬品でも健康食品でもないため薬機法の制限下にはないと判断できるからです。
    ただ、同じ果物屋さんが同じ表現をしても、それで大幅な利益が出てしまうと少し状況が変わってきます。柿に血圧を下げる効果があることは厚労省は認めていません。これ以上やると見過ごすわけにはいかなくなってくるよ、と注意や警告くらいは入る可能性があります。

  3. 果物屋「柿には血圧を下げる効能があり、このサプリは柿からできています(だから買ってね)」

    これは違反の可能性がかなり高いです。上2つとの違いは、売っているのが柿そのものではなくサプリになったところです。誰がどう見ても果物でしかなかった柿とちがい、サプリは見る人によっては薬と間違えてしまう可能性があります。
    薬ではないものを薬のような効能があると謳い、だまして買わせようとしている…そう判断されると悪質性ありとみなされ、NGです。最悪の場合逮捕につながる恐れもあります。

安全のためにも、サプリや健康食品を販売するなら「効能」という表現は避けた方がよいでしょう。もしどうしても使いたいならば少し工夫が必要です。例えば、

「私はこのサプリを飲んで血圧を下げる効能が確認できました。でもサプリ単独の効果かどうかは正確には判断できません。厚労省が効能を認めたわけでもないので、自己責任でお求めください」といった書き方ならばよいといえます。もちろんこれではあまり集客は見込めなさそうですが…。

要チェック!商品カテゴリ別、OK表現とNG表現

さて、広告上どのような表現が使えるのかについては、販売するものが何に分類されているかが大きく関わってきます。分類別にまとめていきましょう。

食品

食品は一般食品と保健機能食品に分類されます。

一般食品

機能性の表示:NG
栄養成分の表示:OK

健康食品は一般食品に該当します。このため、「△△の機能があります」といった表示は一切できません。ただし含有する栄養成分を表示することはできます。

保健機能食品

機能性の表示:OK 
栄養成分の表示:OK
病名や症状についての記載:NG

保健機能食品はさらに以下の3つに分類されます。
  • 特定保健用食品(トクホ)
    企業の臨床試験による科学的根拠に基づき、国が審査し消費者庁長官が許可したものです。
    機能性の表示:OK
    栄養成分の表示:OK
    健康の維持増進の適するなどの表現:OK(コレステロールの吸収を抑える、など)
    ただし医薬品と誤認されるような表現は禁止されています。
  • ・栄養機能食品
    一日に不足しがちな栄養素を補うために利用できる食品です、届出などは不要。
    機能性の表示:OK
    栄養成分の表示:OK

    ただし双方とも、含まれる栄養成分が一定の基準を満たしている場合に限ります。また、機能性表示は国が定めた表現を用いなければなりません。

  • 機能性表示食品
      安全性や機能性の科学的根拠となる論文等を消費者庁長官に届け出たものです。国で審査などは行われていません。
      機能性の表示:OK
      栄養成分の表示:OK
      機能性表示については事業者の責任で行います。また、国が定めた表現を用いなければなりません。

医薬品

医薬品は2種類に分類されます。

医薬品

人または動物の疾病の診断、治療、予防、身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的であるものです。薬機法に基づいて厚労省が認可したものに限ります。認可時に認められた効能効果のみを謳うことができます。それ以外は認められません。

医薬部外品

厚労省が許可した効能効果の成分を含んでいますが、あくまで病気の予防を目的に作られたものです。医薬品と異なり、治療を目的としたものではありません。更に予防の目的は以下のものだけに限定されています。

ⅰ吐き気その他の不快感又は口臭、体臭の防止
ⅱあせも、ただれなどの防止
ⅲ脱毛の防止、育毛、除毛

このため、使用できる効能効果の表現も非常に限定的です。

生薬

生薬とは、漢方薬を構成する原料です。薬草の根、草、皮、果実、種などがこれにあたります。生薬自体は一般食品に該当するため、機能性の表示は認められません。栄養成分の表示のみ可能です。

民間薬

1種類の生薬や薬用植物を使用した製剤を呼びます。医薬品として認められていないため、扱いは一般食品に準じます

漢方薬

原則として2種類以上の生薬を決められた分量で組み合わせて作られた製剤です。漢方医学に基づき、用いる生薬や条件などは細かく定められています。日本では医薬品として正式に認められており、効能効果の表現についても医薬品と同様の扱いを受けます。

化粧品

薬機法では化粧品を、「人の体を清潔にし、美化し、魅力をまし、要望を変え、または皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的、人体に対する作用が緩和のもの」と定めています。厚労省が定めている56種類の効果のみが標ぼうを許可されています。

医療機器

人若しくは動物の疾病の診断、治療、予防、身体の構造や機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具を医療機器と呼びます。薬機法に基づき厚労省から認可を受けたもののみが医療機器を名乗ることができます。医薬品同様、効能効果は認められたもののみを表現することができます。

押さえておこう!OK/NG表現の具体例1 ~健康食品編~

それでは実際にどのような表現が薬機法上OK/NGなのかを具体例を挙げて見ていきましょう。まずは健康食品編です。ここでは高麗人参を例にとります。
基本的には、病名や症状名、特定の部位の名前はNGです。また、疾病の治療や予防ができるという表現や、身体の状態に影響を及ぼすとみなされる表現も認められません。それを踏まえ、NGラインからOKラインまでを4段階に分類しました。

ブラック(完全NG、最悪の場合逮捕される可能性も…)

『高麗人参は冷え性を治す効果があります』
『脳の交感神経の働きを改善する効果が期待できるのが高麗人参のメリットです』
『高麗人参はうつ病をよくします』

こういった表現は完全にNGです。NGポイントは以下の通り。

「冷え性」「うつ病」といった具体的な病名や症例名

他にも、肝臓病、パーキンソン病、ガンなどは表現不可となります。

「脳」「交感神経」など身体の部位名

他にも、血液、血管、自律神経、女性ホルモン、肌、毛、つま先、手足、活性酸素、肩、腰など全て不可です。

「治す」「改善する」「よくする」など治療や改善を意味する動詞、動名詞

他にも、抗酸化作用、アンチエイジング、上げる、下げる、減らす、増やす、調整するといったように「身体に働きかけ現状よりもいい状態に変える」意味のある表現は認められません。また、予防する、防止する、整える、効果が期待できるといった表現もNGです。注意しましょう。

ダークグレー(限りなくNGに近いグレー。使用は避けるべき)

『高麗人参は活性酸素をこれ以上増やしません』
『高麗人参を飲むと元気が出てきます』
こういった表現は主述関係を工夫して明確にNGラインに触れないようにはしていますが、限りなく不可に近い表現と言えます。グレーゾーンの中でもブラックに近いということで、ダークグレーともいえるでしょう。即逮捕されることないでしょうが、厳重注意を受ける可能性は大きいです。また、メーカーがこういった表現を使った場合は営業停止になるかもしれません。悪質とみなされた場合は書類送検もありえます。ブラック表現同様、使用は避けるべきです。

ホワイトグレー(OKに近いグレー。広告表現でよく見られるのはこのレベル)

『高麗人参はあなたのめぐりをサポートします』
『流れに作用し、中から働きかけてくれるのが高麗人参です』
『高麗人参は寒がりのあなたを応援する味方です』

このような表現はグレーゾーンではありますがどちらかというとOKにちかいもの。いわばホワイトグレー表現です。

「めぐり」「流れ」「寒がりのあなた」など、間接的な病気や部位の呼び方

病気や部位の呼び方は直接的だとNGですが、こういった間接的な表し方であればよいとされています。他にもゆらぎ、べっとり、身体の表面、などが間接的な表現に該当します。

「サポートする」「作用する」「働きかける」「応援する」「味方する」など、現状維持を意味する動詞、動名詞

身体に作用する表現は、効果効能があり今よりも状態がよくなることを示唆するものはNGです。しかし、上記のような現状維持を表す言い方ならばとがめられることは少ないでしょう。こういった言い方はほかにも、補助する、増やさない、減らさない、などがあります。

ホワイトグレーは完全なOK表現というわけでなく、薬機法に抵触する可能性はあります。できるだけ使わないに越したことはありませんが、現実問題としてはこのレベルの表現でなんとかしているのが正直なところです。もちろん、いくらホワイトグレー表現といえども文脈上明らかすぎる場合はダークグレー扱いになってしまいます。前後の文脈に細心の注意を払いつつ、あくまでも自己責任で使いましょう。

ホワイト(完全にOKな表現。でもこれだけでは内容が不明すぎて売りにくいかも)

『高麗人参でポカポカになりましょう』
『高麗人参パワーのおかげで、横になってグッスリ休息できます』
『サラサラの毎日をあなたにお届け。高麗人参がオススメ』

具体的に何を指しているのか分からないような表現です。これなら完全にOKのラインと言えます。不眠症改善は「休息できた」、更年期障害は「女性の微妙な年齢でのイライラ」「更年のゆらぎ」、冷え性改善は「ポカポカ人生をゲット」などなど、言い換えの表現は様々あります。

ただし、使いこなすのは至難の業。例えば、
  1. 『高麗人参のおかげで、横になってグッスリ休息できます』
  2. 『高麗人参のおかげで、横になってグッスリ。気付いたら朝でした』
このふたつは同じようなことを指していますが、1はOKなのにも関わらず2だとNGです。ポイントは「朝」という表現。2は文脈上、「一晩中熟睡できるようになった」ということが誰でも容易に想像できてしまうためNGなのです。
また、ホワイトだからといって多用しすぎると広告文自体があいまいになってしまうというデメリットはあります。商品の良さを的確に伝えるためにもホワイト表現はポイントを絞って使っていくのがよいでしょう。

押さえておこう!OK/NG表現の具体例2~化粧品編~

続いて、化粧品におけるOK/NG表現を確認していきます。先にも述べた通り、化粧品については薬機法で使える表現が限定されています。具体的にはhttp://www.piis.pref.mie.lg.jp/dat/pdf/10005756_001.pdf

こちらに示されている56種類のみです。薬用化粧品も一般化粧品であっても同様となります。

押さえておこう!OK/NG表現の具体例3 ~医薬部外品編~

医薬部外品という言葉は耳にしたことがあっても、一体何を指すのかご存知でない方が多いかもしれません。まず、肌などにつける薬用化粧品は医薬部外品に該当します。他にも、経口摂取する医薬品の効果を薄くしたようなものも医薬部外品に含まれます。医薬部外品を名乗るには、厚労省の認可が必要です。
効能効果として使える表現や表示は、厚労省から医薬部外品と認められるとき共に定められます。定められたもの以外の効能効果を謳うと薬機法違反となります。また、定められた効能効果を医薬部外品以外のもの(サプリメントや健康食品など)に使用することも薬機法で禁じられています。
認められている効能効果はhttp://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/07/dl/s0701-1t.pdf

こちらから確認できます。

押さえておこう!OK/NG表現の具体例4 ~医療機器、健康器具編~

サプリメントや化粧品などだけでなく、医療機器、健康器具を扱っているアフィリエイターも増えてきていますね。こちらも薬機法の制限下にある商品カテゴリであるため、広告作成には注意が必要です。まず大前提として、扱っている品物が医療機器に該当するのか健康器具に該当するのかを理解しておかなければなりません。
医療機器とは、
  • 人間か動物に用いられるものに限られる
  • 疾病の診断、治療、予防に使用されることが目的とされている機械器具等
  • 身体の構造、機能に影響を及ぼすおことが目的とされている機械器具等

を指します。

いっぽうで健康器具とは、「使用することにより健康の増進や体系の維持向上が期待できると標榜されている器具、工業製品」の総称です。医療機器と異なり、身体の構造や機能に影響を及ぼすことはできず、その効能効果を謳うこともできません。
医療機器の効能効果として使える表現や表示については、その製品が医療機器であると承認されるとき同時に定められます。そのため、それ以外の効能効果があるとしてしまうと薬機法違反になってしまいます。また、医薬部外品でそういった効能効果の表現を使うことは「医療機器である」という誤認を招くため薬機法に抵触するとされます。
http://www.jfmda.gr.jp/promotioncode/pdf/120607_1-5_1.pdf
詳しいガイドラインはこちらです。医療機器、健康器具を扱う方は必ず確認しておきましょう。

ところで気になるアレってどうなの?1 ~「※個人の感想です」編~

インターネット上の広告や通信販売番組などを見ていると片隅に小さく「※個人の感想です」と表記されているのを目にしたことはありませんか?ここまで読み進めてくださった方なら、この表記が薬機法の制限をかいくぐるためにあるのでは…とピンときたかもしれません。
では、ここでひとつ問題です。
『この高麗人参にはうつ病を治す効果があります。購入はこちら ※ただし個人の感想です』
といったように、薬機法に違反する表現に、個人の感想であることを付け加えた広告文。これはOK表現になるのでしょうか?
答えは、否です。
ネットやテレビをよくよく見てみればわかるのですが、いくら「※個人の感想です」という表記を付け加えていたのだとしても、その広告内に薬機法違反の文言は出していません。「※個人の感想です」という一文はあくまで、何かあったときの予防線として付け加えられている表記にとどまります。ブラック表現をホワイトに変える力はないので、注意しましょう。

ところで気になるアレってどうなの?2 ~別記事アフィリエイト編~

では、こういった広告のしかたはどうでしょうか?
ブログ内の1月の記事に、『高麗人参の驚きのパワー!高麗人参にはうつ病を治す効果があります』
という内容だけを載せたとします。
そして5月の記事に、高麗人参とは全く関係のない内容を書き、一番下にぽつんと『高麗人参の購入はこちら』というボタンだけを載せる。いわゆる、別記事アフィリエイトです。
まず1月の記事、「高麗人参にはうつ病を治す効果があります」という文章自体はアフィリエイトにつながっていません。個人的な経験や感想を述べているにとどまるため、言論の自由の観点からも規制の対象とはならないはずです。
ここで問題になってくるのは、5月に購入ボタンが貼ってあることです。同じサイトの中にアフィリエイトが存在している――これは、結論から言うとNGの可能性が非常に高いです。うまく法の目をかいくぐろうと工夫してはいますが、サイト全体を見ると効能効果を謳っている広告文とみなされてしまいます。
ただし記事間で誘導などが全くない場合は黙認されることがあるかもしれません。例えばこの場合なら、1月の記事と5月のアフィリエイトボタンの間にまったくリンクが貼られておらず、購入ボタンまでたどり着くのが非常に困難と判断されたりするとお咎めナシになるかもしれないということですね。もちろんその判断はサイトの作成者や訪問者ではなく、当局がするもの。安心・慢心は禁物です。こういった広告のうち方はできるだけ避けるべきでしょう。

ところで気になるアレってどうなの?3 ~ステルスマーケティング編~

間接宣伝はどうでしょうか。例えば、「キラキラ高麗人参」というサプリメントを販売している業者があったとします。その業者が、第三者を装って『キラキラ高麗人参ファンクラブ』というサイトを開設・運営したとします。そしてそのサイトの中で『キラキラ高麗人参には、うつ病を治す効果があります!』と効能効果をたっぷり書きます。
けれど、サイト内には一切販売ボタンを設置しません。そのサイトはあくまでも、「キラキラ高麗人参」というサプリが大好きな1ユーザーが書いた個人的なファンサイトであるという表向きです――。
これはいわゆる「ステルスマーケティング(ステマ)」といわれる手法ですね。そのサイトから購入はできないため、薬機法に違反もしませんし抵触の恐れもありません。ただしこういった商法は消費者にとっては誤解や混乱を招きがちで、道義的にはアウトとされています。そのため、あまりにも悪質な場合は何か理由をつけて、書類送検されたりすることはあるかもしれません。注意が必要です。

ところで気になるアレってどうなの?4 ~商品名を社名につける~

こういった手法もあります。
再び、「キラキラ高麗人参」というサプリメントを販売している業者があったとします。そしてこの業者が、「(株)キラキラ高麗人参」という社名を名乗ります。「(株)キラキラ高麗人参」は、社名を目立つところに記載したサイトを開設します。そしてそこで、
『高麗人参にはうつ病を治す効果があります。冷え性や貧血の改善にも効きます。肩こり、神経痛、パーキンソン病もよくします…』
といったように、高麗人参の効能効果を淡々と述べていきます。サイト内にアフィリエイトは一切貼らず、そのサイトからの購入はできません。

さて、OKでしょうか、NGでしょうか?

このやり方はセーフです。もっとも商売上手な手法と言えるでしょう。まずサイト内にアフィリエイトが貼っていないので広告とみなされません。また、ポイントはサイトに書いてある内容が「キラキラ高麗人参の効能」ではなく、「高麗人参一般の効能」であることです。こうすることで自社の広告ではないということを対外的にアピールでき、薬機法の網目をかいくぐることができるのです。
とはいっても、全く根拠がないまま効能効果を書き連ねるのは良いこととは言えません。「わが社独自の感想です」といった客観性のない表記も道義的には問題があります。科学的な臨床データはきちんと出し、根拠のある内容を書くべきでしょう。

まとめ

たっぷりとしたボリュームで薬機法についてお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。

しかしこれら全てあくまでも目安。実際に表現がOKかNGかを決めるのは、各都道府県の薬務担当厚労省出先機関となります。チェックの上、悪質な場合はその出先機関が地元警察と連携して動き出します。地方裁判所に司法判断を仰いだうえで、逮捕状が出ると逮捕または書類送検となってしまいます。当局は常にサイトなどをチェックしています。水面下で動かれ、ある日突然大事になるのを避けるためにも、アフィリエイターとしては自分が考えているよりも一段厳しめのラインを意識して広告を打つべきです。
また、疑問点を放置しない姿勢も何より重要と言えます。自ら調べたり確認したりすることを怠らないようにしましょう。厚労省に質問するのもよいでしょう。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/sonota/koukoku/index.html
こちらに詳しい情報のまとめもあります。チェックしてみるとよいでしょう。

自分の身を守れるのは最終的には自分だけ。責任を取れるのも自分だけです。慎重に慎重をかさねて、よりよい広告を作っていきましょう。
当サイトの運営者は、当記事に書いてあることには責任を負いかねることも予めご了承ください。