美容や健康が気になる人なら、活性酸素という言葉は既にご存知でしょう。老化や生活習慣病など様々な不調の原因となるこの憎い成分、身体の中からなるべく減らしていつまでも元気に若々しくいたいものですよね。

活性酸素を取り除くための情報やアイテムは世の中にあふれています。特に抗酸化サプリメントやビタミン剤など、サプリメント業界は抗酸化界の花形ともいえる存在です。これらを使って日常的に抗酸化物質を摂取するよう心がけている人も多いでしょう
でもちょっと待って。その方法で、本当に大丈夫でしょうか?
今回は活性酸素と抗酸化物質にスポットを当てました。普段あまり目にすることがない驚きの情報を交えながら、高効果低リスクの活性酸素対策法についてまでを突っ込んで解説していきましょう。

活性酸素の正体に迫る~身体をサビさせる憎いヤツ~

ここ数年でずいぶん身近な言葉になった「活性酸素」。
けれどその正体を詳しく知っている人はあまり多くないようです。まずは今回テーマにあげている活性酸素そのものを掘り下げて学んでいきましょう。

悩む女性

活性酸素ってどんなもの?

私たちは生命維持のため、絶えず呼吸を続けています。体内に取り込んだ酸素は栄養素を燃やしてエネルギーを生み出すのに使われるのですが、その過程で約2パーセントが「酸素毒」と呼ばれる活性酸素になってしまいます。

活性酸素の最大の特徴は、非常に強い酸化力です。酸化とは物質が酸素と化合することを指します。ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、「サビ」といえばイメージしやすいでしょう。黒サビは鉄が酸素と化合され、酸化鉄となったものなのです。
活性酸素が身体をサビさせる」というよく耳にするフレーズも、ここからきたものといえますね。
ひらめいた男性
活性酸素は持ち前の強い酸化力で、体内に入り込んだ細菌をやっつける役割を担っています。一方で、身体にとって必要な細胞も攻撃し、サビさせてしまいます。こうして、肌のシミや老化、生活習慣病などあらゆる病気の原因となるのです。

活性酸素の4種類

活性酸素はその特徴によって次の4つの種類にわけられています。

  1. スーパーオキシドアニオンラジカル(通称スーパーオキシド
    悪玉活性酸素で、フリーラジカルに分類されます。また、他の活性酸素の前駆体、いわば前段階の状態でもあります。
  2. ヒドロキシルラジカル
    スーパーオキシド同様、悪玉活性酸素でフリーラジカルです。ここで紹介している4種類の中で一番凶悪な性質を持っています。活性酸素が身体を損傷させる場合、多くはこのヒドロキシルラジカルが原因とされているほどです。
  3. 過酸化水素
    悪玉活性酸素ですが、フリーラジカルには該当しません。
  4. 一重項酸素
    ここに挙げた4種類の中では唯一の善玉活性酸素です。フリーラジカルにも該当しません。
何となくイメージで、「活性酸素=フリーラジカル=身体の敵」と思ってしまっている方が世の中には大変多いのですが、この認識が間違いであることに気付けましたか?
過酸化水素のように、フリーラジカルに該当しないけれども悪玉の活性酸素もあれば、一重項酸素のように身体に有益な活性酸素もあるのです。
このため、サプリメント選びには注意が必要。
チェック
「フリーラジカルを除去します」という謳い文句のサプリメントでは不十分ですし、「活性酸素を除去します」という謳い文句のサプリメントでは必要な活性酸素まで取り除いてしまい健康状態を悪化させる原因となるのです。

その対策で本当に大丈夫!?~抗酸化アイテムの知られざる落とし穴~

さて、活性酸素の話題がでると必ずと言っていいほどセットで語られるのが「抗酸化作用」というワードです。こちらについても知識を深めておきましょう。

身体の中の機能が酸化しサビつくと正常な働きができなくなり、様々な病気の原因となることは既に説明しました。「抗酸化作用」とは、身体の中を錆びつかせないようにすること。すなわち、活性酸素を取り除き、生活習慣病を予防したり老化を抑えたりすることを指します。
元気なお爺さん"
活性酸素を除去する酵素としてはカタラーゼ、スーパーオキシドディスムターゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン還元酵素などがもともと体内に存在してます。
また、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、ビタミンA、グルタチオンなどは体内にはない抗酸化物質で、スカベンジャーとも呼ばれています。
生活習慣病や老化を防ぐため、抗酸化物質は積極的に摂りたいところです。忙しくても手軽に摂取できるとして人気なのは「抗酸化サプリメント」の類。
ドラッグストアなどで手に入れるのも簡単なため、常用している方も多いですね。けれど安全性について、とても気になるこんな論文が近年発表されているのです

サプリでまさかの死亡リスク上昇!~恐怖の「プレオキシダント効果」とは~

その内容とは、「抗酸化サプリメントが寿命を縮める」というもの。コペンハーゲン大学病院の研究者が、2007年2月にアメリカの医学雑誌(American Medical Association Study)に発表したものです。

合計23万2606人に及び対象者、68の無作為研究、385の論文を調査した結果、βカロテンで7パーセント、ビタミンAで16パーセント、ビタミンEは4パーセント死亡リスクを高めることが分かりました。

(参照:http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=205797

ビタミンを主にしたサプリメントの摂取で脂肪率が上昇することは他にもさまざまな論文で示唆されています。健康のために飲んでいるはずのサプリメントでなぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
その原因として挙げられている理由の一つに、「プロオキシダント効果」というものがあります。
ダイエットする女性
これは、生体内で抗酸化物質として作用しているものが、逆にラジカルとなり酸化作用を持ってしまうというもの。特にビタミンCはラジカルになりやすい性質を持っています。また、単一の抗酸化剤ほど参加を促進することも2011年4月にFrontiers in Gastroenterology誌で報告されています。
サプリメントは確かに便利なものですが、取れる栄養が単一になりがちです。また効果を期待するあまり適正量を超えて過剰摂取してしまうケースもよく耳にします。
活性酸素を除去するために抗酸化物質を摂る場合、抗酸化サプリメントはリスクの高い方法といえそうです。それよりも、自然食品として摂取する、あるいは体内にもともとある抗酸化酵素を増やす、といった方法のほうがよいでしょう。

食生活改善の第一歩に~抗酸化物質の多い食材まとめ~

では、どういった食品に抗酸化物質が多く含まれているのでしょうか。ここからは、お勧めの食材を紹介していきましょう。

ピーマン
  • バナナ
  • どこでも手軽に手に入れられ、デザートとしても簡単に摂れるバナナは、抗酸化食品の筆頭。さまざまな食品の中でもっとも高い抗酸化作用を持っています。βカロテンをはじめ、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ケルセチン、ミリセチン、ポリフェノール類など多くの抗酸化物質を含んでいます。

  • カボチャ、ニンジン、ピーマンなど緑黄色野菜
  • 緑黄色野菜の鮮やかな色は、カロテンが含有されている証です。カボチャやニンジン、ピーマンには特に豊富に含まれています。

  • トマト
  • トマトに多く含まれているリコピンも、強い抗酸化作用を持つ成分として知られています。

  • ニンニク、ショウガなどの香味野菜
  • 香りの成分であるアリシンに抗酸化力があります。体内の活性酸素と強力に結びつくことで、身体を酸化から守ってくれるのです。

  • 大豆
  • 大豆の含有成分といえばイソフラボンですね。女性ホルモンの分泌を助け、老化を防ぐ…といったイメージが強いイソフラボンですが、高い抗酸化作用も持っているのです。まさに女性の味方といえる食材ですね。

これらの食品を摂取することで悪玉活性酸素を減らすことができます。手に入れるのも調理するのも簡単なものばかりですから、ぜひとも意識して積極的に食事に取り入れていきましょう

無敵じゃなかった!ポリフェノールの知られざる弱点とは

さて、抗酸化作用のある食品や成分の話をするときに欠かすことができないのがポリフェノールです。近年ではその高い抗酸化作用から、美肌や老化防止に大変効果的な成分として一躍有名になりました。ここからはそんなポリフェノールについて解説していきましょう。

ポリフェノールとは、植物の苦みや渋み、色素の成分となっている化合物の総称です。自然界には5,000種類以上存在しています。
例えばコーヒーに含まれているクロロゲン酸、みかんに含まれているヘスペリシン、緑茶のカテキン、玉ねぎのクエルセチン、ベリー類に豊富なアントシアニンなどは全てポリフェノールです。
強力な殺菌作用と抗酸化作用を持っているのが最大の特徴です。がん、高血圧、糖尿病の予防・改善や、中性脂肪の低下、疲労回復に効果が期待できるとされています。
ただし過信は禁物です。無敵と思えるポリフェノールにも弱点はあります
注意
それは、「すでに発生してしまった悪玉活性酸ををやっつける力はない」という点です
ポリフェノールの効果はあくまでも「悪玉活性酸素の合成を防ぐ」というもの。予防はできるけれど除去はできない――このため、悪玉活性酸素に対抗するにはポリフェノールだけでは力不足なのです。

やっぱり食べたい!~食事療法以外で悪玉活性酸素に対抗するには~

抗酸化サプリメントには死亡率が高まるリスクが認められています。活性酸素除去の基本はあくまでも食事療法です。

けれど食事には、楽しみや団らんの一面があることも忘れてはいけません。食事に制限を設けてしまい、食事そのものがストレスになってしまうようでは本末転倒です。また、制限食を用意するのはどうしても若干の手間暇がかかります。仕事をしながら、あるいは育児をしながら、食事制限を続けていくのはなかなか厳しいものですよね。
食事制限以外で手軽に、かつ死亡率などのリスクもなく安心して行える活性酸素対策があったら…ぜひ生活に取り入れたいと思いませんか?

答えは漢方にあり~歴史深いアイテム、高麗人参って?~

そんな忙しい欲張りさんの希望を叶えてくれそうなのが漢方です。中でも高麗人参はイチオシの一品。ここからは高麗人参について少し紹介していきましょう。

高麗人参
高麗人参はウコギ科の多年草です。朝鮮・中国が原産で、古くから薬用に栽培されてきました。その歴史は大変古く、3,000年以上前から重用されてきたという記録が残っています。
ジンセノイド、アルカロイドといった含有成分が非常に豊富で栄養価が高く、多岐に渡る効果を持っているのが特徴。身体のあらゆるバランスを整えてくれるのです。
では、そんな高麗人参と活性酸素にどのような関係があるのでしょうか。

科学的に証明されていた!高麗人参の抗酸化力とは

活性酸素に対抗するには、食事療法の他にもうひとつ方法がありましたね。そう、体内にもともとある抗酸化酵素を増やしていくという方法です。そして、高麗人参には抗酸化酵素を増やす効能があることが、科学的に証明されているのです

ネズミ
富山医科薬科大学の横澤隆子博士らは腎不全のラットを使って高麗人参の効果を研究しました。抗酸化酵素は主に腎臓で作られるため、腎不全になるとその産生が低下してしまいます。
横澤博士らは3種類のラットを用意しました。健康なラット、腎不全のラット、腎不全でなおかつ高麗人参を投与されたラットの3種です。そしてそれぞれの抗酸化酵素の産生能力を調べて比較しました。
その結果、腎不全でなおかつ高麗人参を投与されたラットは、腎不全だが何も投与されなかったラットに比べて抗酸化酵素の産生能力を回復させていることが分かったのです。
また、韓国ソウル大学の金博士らは、高麗人参が遺伝子レベルで抗酸化酵素の産生能力を高めることを確認しました
お医者さん
自分自身が本来持っている抗酸化酵素をさらに増やす。抗酸化酵素が増えれば、「いまここにある活性酸素」にも太刀打ちできます。あくまでも予防的な効果しかなかったポリフェノールの弱点をしっかりカバーしてくれる。高麗人参はそんな頼れるアイテムなのです。

漢方サプリで摂取すれば、嬉しいおまけもたっぷり!

もちろんそれだけではありません。

高麗人参にはビタミンCをはじめとした多くのビタミンを含有しているため、抗酸化物質を摂取するという面でも大変優れています。
また漢方サプリメントとして高麗人参を摂取する場合は成分表に着目してみてください。ビタミンだけでなく、ポリフェノール類など他の抗酸化物質もほとんど全て成分として入っているはずです。
嬉しいおまけがたくさんついてくるようで、ちょっと得した気分。ひとつのサプリメントでいくつもの成分を摂取することができれば、それだけコストパフォーマンスもよくなりますよね
このように、カンタン便利でちょっとオトクなアイテムが、高麗人参なのです。
嬉しそうな女性

まとめ

今回は、活性酸素とその対策法について深く解説してきました。いかがでしたでしょうか。

活性酸素対策で最も大切なのは食事療法です。食生活を見直し、できるだけ自然食品から抗酸化物質を摂取するよう心がけましょう。
けれど続けるのが難しいのが、食事療法のデメリットでもあります。食事制限で食べる楽しみを失ってしまうのは寂しいものですし、仕事上の付き合いや家事育児の煩雑さなどからどうしても続けられずに挫折してしまいがち。
そんな「困った」を解決するためのひとつのアイテムとして、最後に高麗人参を紹介させていただきました。漢方サプリメントなら簡単に摂取でき、多くの抗酸化物質を同時に摂ることもできるため効率もよさそうです。
身体のサビは万病の元。憎い活性酸素をやっつけて、いつまでも健康で若々しくいたいものですね。

P. S.

高麗人参サプリ売り上げNo.1は?


高麗人参は滋養強壮剤や、栄養補給系ドリンクなどには必ずといっていいほど含まれていることから分かるとおり、漢方の滋養強壮最上級成分となっています。
それゆえに高麗人参関連の商品はたくさん市場に出回っていて「いったいどの商品を選ぶべきなのか」と誰もが迷ってしまいます。
そんな時は「市場シェア」を参考にして決めるのが失敗しない買い物の仕方かも知れません。高麗人参の市場シェアを調査してみたところ「正官庄」という商品が10年連続で世界売り上げNo.1のようです。ご参考までに。